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将軍
テレビ版の「将軍」を見ました。
105分×6回と、時間にゆとりがあるので、映画版では描かれていなかったイエズス会(旧教・スペイン・ポルトガル)とベネディクト会(新教・イギリス・オランダ)の争いが詳しく描かれています。
主人公がイギリス人なので、イエズス会(カトリック・スペイン・ポルトガル)の裏の姿、日本史の先生が教えてくれなかった事柄を語ってくれ、興味深く見る事が出来ました。
「サラゴサ条約」という条約があるのだそうです。
1592年、スペインとポルトガルの間で締結され、それをローマ法王「クレメント7世」が公認した。
内容は・・・・・・・・
「東経33度を境に、両国で世界を分割する」
日本史大好き人間の私は知りませんでした。
この条約によると、日本は岡山付近を境に、東はスペイン領・西はポルトガル領となります。
この条約の存在を知り、南北アメリカがすでに両国の植民地になって搾取されている事を知れば、秀吉や家康が、貿易の利益を犠牲にしてでも、キリスト教を禁止する事は当然ですよね。

NHKの高校講座「日本史」も見ています。
昨年12月・・・「キリスト教禁止と鎖国」の講義・・・
講師は東京大学史料編纂所教授 山本博文先生
司会は小日向えり嬢・・最近、歴女とか言ってよくテレビで見るお嬢さん。
キリスト教禁止の理由
・キリスト教は幕府の支配と「相いれない部分」がある(具体的な理由は言わない)
・信者が激増・70万人位。信者の増大に幕府が不安を感じた。
その結果1613年に禁教令発布
・信者に改宗を強要し、教会堂を破壊し、宣教師らを国外に追放した。(布教を許されている頃、キリスト教徒が寺社仏閣を破壊した事は一切触れていない)
・幕府は厳しい「迫害政策」を行い、領主はキリシタンを「激しく弾圧」飢えに苦しむ農民たちに「過酷な重税」を課し、払えない者には「すさまじい拷問」を加えました。
・特に3代将軍家光は、非常にキリシタンが嫌いで、こういう人を一人も日本に置きたくないと言う事で、その関連の政策をどんどん推し進めました。(山本先生の言葉を正確に書きました。)
*講義の内容は、録画を見ながら書いたので、かなり正確な表現です。
(・・)の部分は私の感想です。
禁止の理由が「幕府と相いれない部分がある」と「信者の増大に不安を感じた」「家光が非常にキリシタンが嫌いだった」
たったこれだけの理由で「禁教令」を出したらアホですよね!
家光が「好き嫌い」のレベルで政治判断をしたとも思えません。
何故、「植民地政策で、信者の背後からスペイン・ポルトガルの軍隊が来る」、「布教が許されている時代に、信者が増えた地方では、すでに寺社に対する破壊・攻撃が行われている」「ローマ教皇に領土を献上したキリシタン大名が居る」・・・等々、明確に禁止に値する理由があって禁止したと教えないのでしょうか???
「改宗を強要」し「破壊」し「追放」し「迫害政策」「激しく弾圧」「過酷な重税」「すさまじい拷問」を加えたら、水戸黄門の悪代官ですよね?!
これらの過激な言葉は、フロイスあたりがローマに自分達の苦労と手柄を大袈裟に伝える為に使った言葉を、ロクに吟味もせず、そのまま使っているのではないでしょうか?
歴史学者が安易に使って良い言葉ではない様に思います。

「麒麟が来る」の影響で、キリシタンがクローズアップされ、天草四郎や隠れキリシタンが取材されていますが、説明する人たちは、「将軍」と「ロビンとマリアン」(ヘップバーンの最後の映画で十字軍について語る部分がありました)を見て、世界史的視野を持って説明してほしいと思う今日この頃です。
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